こんにちはイッシーです。
先日のYouTubeのlive配信中に
「ベンチャー企業やスタートアップ企業の中で良い企業の探し方は何かありますか?」
と質問がありましたので、今回はその質問について僕なりの考えをしたいと思います。
まず僕自身は、学生時代にベンチャー企業で約2年間インターン生として働いていました。
また銀行退職後、先輩や知人3人と、スタートアップを立ち上げ、VCから数億円の出資を受けて約5年間働いていました。
その経験から、お話ししたいと思います。
まずベンチャーやスタットアップ企業の経営者や役員は、話を結構盛ってることが多いです。
外部から観ていると、プレスリリースや出資の話で、上手くいってる様に見えますが、蓋を開けると意外とそうでもないことが多々あります。
メルカリの様に、数字が本当についているスタートアップ企業はまれだと思います。
大半の企業は、常に資金繰りに追われ、次の資金調達に動いていることが現実的には多くあります。
スタートアップ企業は、 投資したお金を使って常に急成長を投資家から求めらがちです。
ですので当然現預金の推移も、物凄い勢いで減っていきます。
まぁこれは正常な行為なので良いとは思いますが、何も知らない転職希望者の方は
「沢山お金があって、財務は安定しているだろう」
と考えている方は要注意です。
良く昨年比300%とか月次で100%成長と発表しているスタートアップやベンチャー企業はありますが、そもそもの基の数字、母数が少なければ、成長率だけでそのサービスが伸びている、急成長していることを判断するのは難しいと思います。
例えば昨年の売上が1,000万円で、今年は3,000万円だったら、確かに300%成長ですが、会社という規模感でみたら売上3,000万円って正直大したことないと思います。
むしろ少なすぎるんじゃないかと思うくらいです。
ですので、成長率だけでその会社のサービスが伸びている、売上が増えているという判断はかなり危険な行為です。
できれば「会社の売上の規模感はどれ位なのか?」位は、転職する際には確認すべきかと思います。
先行投資を優先して 利益はわざと赤字にしている場合はありますので、あまり深く考えなくても良いと思います。
ベンチャーやスタートアップの経営者は、有名な企業出身者や何らかのスペシャリストで固められていることが多いです。
元外資コンサル、元有名IT企業など、バックグラウンドは様々ですが一度は聞いたことがある企業の出身者は多いです。
だからと言って、皆さん成功するかと言うとそうでもありません。
肩書だけで判断するのではなく、実際のところどうなんだ?という点を見極めることが非常に重要だと思います。
特にシード、アーリステージと言われている様なスタートアップへ転職する際には、注意して頂ければと思います。
良く転職の相談で
「ベンチャーやスタートアップだと成長できるから、転職したい」
という方とお会いすることがあります。
これは非常に危険な考えだなと思っていて、 ベンチャーやスタートアップだからといって無条件で成長できるとは限りません。
そもそも
「あなたの成長の定義はなんですか?」
そこがしっかり定義された上で
「本当にそのベンチャーやスタートアップだと実現できるのか?」
ということを考えて頂きたいです。
あなたの成長の定義によっては実現できないこともあるかもしれません。
またベンチャーやスタートアップのステージ(シード、アーリー、ミドル、レイターと言われる)によっても成長できるかどうかも変わってくるかと思います。
その点はしっかりと見極めて下さい。
今までツラツラと注意点を書いてきましたが、個人的には、転職を考える上で一番大事にしてほしいことは
「ベンチャー・スタートアップの理念や実現したい世界観に、心の底から共感できるのか?」
ということを一番大事にして欲しいです。
ベンチャーやスタートアップで働くという事は、ビジネスの仕組みが完成していない、社内の働く環境が十分じゃない中で働く事が多いです。
今まで大企業で働いていた人であれば、困惑することぶつかる課題も全然違ってきます。
そして当然ハードワークを求められます。
そういったことも理解した上で
「それでも ベンチャーやスタートアップで働きたい、チャレンジしたい」
という気持ちが強く無ければ、 ベンチャー企業やスタートアップには転職すべきではないかと思います。
辛いことや、課題にぶつかって大変だけど
「こういうことを実現したい、世の中がもっと便利になったら良いよね、社会を変えたい」
「ベンチャーやスタートアップで働く意義」を自分なりにみつけて、転職を実現して頂きたいです。
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