こんにちは、イッシーです。
最近は大手企業に勤めている方でも、積極的に転職活動をされる方が増えてきました。
しかしそういった大手企業の方は、少し誤解して転職活動に臨んでいることも少なくありません。
どういった誤解かと言うと
「年収が高いから自分は転職市場で価値が高い」
と思ってしまっている方が多いんです。
まず大手企業に勤めていて、学生時代の友人よりも高い給料を稼げている場合には、もしかしたら「その企業に勤めているから」「その企業だから」という理由だけで、高年収を稼いでいる可能性があります。
あなたのビジネスマンとしての価値だけで、必ずしも稼げているとは限らないということをまずは知って頂きたいです。
大手企業は福利厚生やボーナス(賞与)などがとても充実している会社が多いのは事実です。
また業界によっては、ほぼ全員が高年収を稼いでいる企業もあります。
特に金融や総合商社、マスコミ等は特に顕著です。
しかし、これはあなたにビジネスマンとして価値があるからという理由ではありません。
ビジネスモデルや、様々な理由によってもたらされているだけにすぎません。
ですので、あなたが今大企業に勤めて高年収を稼げているのは、その企業に勤めているという理由だけの可能性が高いです。
他の企業に転職したら、実はそこまで年収が高く転職できるとは限りません。
想像して欲しいのですが、社内には仕事ができない年配社員はいませんか? 一人や二人はいませんか? 僕も銀行員時代、自分よりも成績も悪い人が居ましたが、年収は倍以上もらっている上司がいました。
要はその企業に勤めていれば、自動的にそこそこの年収がもらえる企業というだけになります。
まずはこういう事実があることを認識して頂きたいです。
僕は新卒で銀行に入行しました。
当時は同年代の友人よりも、年収は高い方だったと思います。
しかしいつも給料は安い、少ないと思って仕事をしていました。
転職エージェントの仕事をしている今となっては
「当時の自分は年収に関しては本当に勘違いしていたな」
と思います。
自分の力だけでその年収を稼げていたのでなく「たまたま金払いの良い銀行に入行した」だけだったのです。
ですので当時2年目で転職活動を少しだけした時は
「150万円程度年収がダウンしますよ」
と相談したリクルートエージェントの担当者さんに言われ、転職を断念したことがあります。
今振り返ると、その転職エージェントが言っていたことは、本当なのが分かります。
当時自分ができることと、転職市場の相場を照らし合わせると、まぁ妥当な年収だったなと思います。
今現在は反省しています。
転職市場での年収は、需要と供給のバランスで成り立つのが基本です。
もちろん同じ職種で転職したとしても、たまたま年収が高い業界に転職することもあると思いますし、その逆もあります。
しかし、基本的には需要と供給で成り立ちます。
「その企業に勤めているから年収が高い」という転職希望者の方は、「年収が高いから自分は転職市場で価値が高い」と誤解しやすいのですが、実はそうでは無い可能性が高いことをまずは認識して、転職するのかどうか検討して頂ければと思います。
自分の転職市場での評価は、転職エージェントに聞くのが一番早いと思いますので一度聞いてみても良いとは思います。