こんにちは、イッシーです。
自己成長を求めて就活、転職される方が数多くいらっしゃるかと思いますが、自分自身をアップデートできる最強の思考法(フレームワーク)についてご紹介したいと思います。
この思考法(フレームワーク)を習得して、常日頃意識して実践すれば中長期的には必ず人生は良い方向に行くと思います。
結論から言うと「ファクト⇒抽象化⇒転用」という思考方法が最強にフレームワークになります。
ではこの考えを説明していきます。
2018年に発売された「メモの魔力」という本をご存知でしょうか?
SHOWROOMというライブ動画ストリーミングプラットフォームを運営する、SHOWROOM株式会社の社長の前田 裕二さんが書かれた本になります。
前田さんは熱狂的なメモ魔で、映画やテレビ、ネットコンテンツなど、今流行っているものがあると
「なぜこんなに流行っているのだろうか?」
とすぐに考え、事実や考えをひたすらメモに落とし込んでいるそうです。
また就職活動の時は、自己分析を深めるために「自己分析ノート」を30冊も書いたり、起業する時はビジネスのアイディアをノートにまとめ100個以上のビジネスモデルを考えたそうです。
そんな熱狂的なメモ魔の前田さんのノウハウや考え方が詰まりまくった本が「メモの魔力」になります。
一見書籍のタイトルだけ見ると
「メモを取ることは重要で、メモをとるノウハウが書かれている本なんだろうなぁ」
と勘違いされるかもしれません。
実際に僕の知り合いも、メモをとる「ノウハウ本」だと勘違いしていました。
しかし本質的には全く違います。
メモが大事だということだけを伝えたい本ではありません。
僕はこの「メモの魔力」を読んで「メモを使って自分の人生をより豊かにする」ことが具体的に書かれた本だと思いました。
メモはあくまでも「ファクト⇒抽象化⇒転用」という思考方法を、より効果的にするための手段であってメインは「ファクト⇒抽象化⇒転用」という最強の思考法について具体的に書かれた本になります。
前田さんは「メモの魔力」では重要なエッセンスをシンプルに書かれています。
①インプットしたファクト(事実)をもとに
②気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し
③自らのアクションに「転用する」
引用:「メモの魔力」
これだけだとちょっと分かりにくいので、僕なりに解釈した例にすると
・YouTubeに動画を投稿してるので、人気ユーチューバーの人気動画があるとします。(事実)
・自分なりにその動画を分析して「なぜ流行っているのか?なぜ人気なのか?」ということを考え、自分の動画に活かせる法則や現象無いか?という思考作業をします。(抽象化)
・そして抽象化した内容を自分のYouTubeチャンネルに活かすとしたら、具体的にどの様に活用するのか?(転用)ということを考えます。
簡単な説明になってしまいましたが、これが「ファクト⇒抽象化⇒転用」の流れになります。
この一連の思考法を助けるのが、メモを取ることで、ファクトを抽象化しそれをどの様に自分に転用して行動に移すのか?
そこまで導き出して、初めてメモとしての意味があると前田さんは言っています。
抽象化とは「具体的な事象の本質」を考えることになります。
その抽象化には「What」「How」「Why」の3つの型があります。
特に「Why」型が一番重要で価値を生み出します。
「Why」型は他の具体的なことに転用した時に一番インパクトがある大きく、これを繰り返すと抽象的な主張や、命題を語る際に説得できる具体例がドンドン蓄積されます。
引用:「メモの魔力」
確かに転職活動においても、自己分析をする際や、面接対策においても
「なぜ転職するのか?」
「なぜその企業を志望するのか?」
など自分自身に「Why」を投げかける場面はとても多いです。
この際にメモをとってしっかり振りかえることが大事で、メモを通した気づきを他に転用することができる生産性の高い抽象化こそが、知的生産性メモの本質になります。
メモはただファクト(事実)だけを書いていれば良いという事ではないです。
例えば「ヒカキンさんは人気がある。投稿した動画は毎回再生数が凄い」という事実はファクトです。
「凄いね」で考えを止めるのではなく
「なぜ人気があるのか?」
「どの様にして人気を獲得しているのか?」
ということを考え「法則や特徴」など他に活かせないか?と考えながら抽象化することが、思考を深めることに繋がります。
ここまでがざっくりとした抽象化のイメージになります。
前田さんは「メモの魔力」の中で、このメモや抽象化の技法を用いて最も知るべきことは「自分を串刺しにする本質的な軸」だと書かれています。
転職の相談で、最終的に自分は何をやりたいのか?分からないという方からのご相談を頂くことが本当に多いです。
こういった悩みを抱えている方は、自己分析が足りないと常々思っています。
もちろん自分自身のことを他人に相談しても、まず答えはでてきません。
自分がやりたいこと、実現したいことは、過去に自分が経験したことベースに考える必要があります。
経験したことも無いことを本気で挑戦したい、チャレンジしたいと思えるとは、僕は考えられないからです。
僕の例でいうと
「なぜYouTubeに動画投稿をしているのか?」
と聞かれた場合に
「単純に面白いから」
と答えただけでは自己分析としては不十分です。
どういう時に面白いと感じるのか?そしてなぜ面白いと感じるのか?ということを深掘りする必要があります。
そして具体的なエピソードとして「動画を観てくれた人から感謝されるから」など具体的なエピソードに落とし込んでいくと、自分がどの様な時に喜びを感じる人間なのか?という事が言語化できるようになってきます。
前田さんは自分の言語化されていない、深層意識を言語化することを「意識の抽象化」と呼んでいます。
この様に抽象化の考えは、就職活動や転職活動の際の自己分析にも応用することができます。
この「メモの魔力」では本の巻末に1000個の「自分を知るための質問」がまとめられています。
①~⑩までのレベルでまとめられているので、自己分析が苦手だと考えて、思うように自己分析が進んでいない方は是非試してみて下さい。
やりきった後には、必ず今まで以上に自分自身のことを理解できていると思います。
「メモの魔力」ではメモを用いて「ファクト⇒抽象化⇒転用」することについて、実用可能レベルに落とし込んで、細かく書かれています。※詳細は書籍を購入してみてください。
やろうと思えばどなたでもできると思いますので
「人生を変えたい、自分の人生の軸となることを言語化したい」
「人生をより充実させたい」
と考えている方は、騙されたと思って是非「メモの魔力」を購入することをお薦め致します。
「ファクト⇒抽象化⇒転用」の思考法をマスターできれば、きっと人生はより良い方向に行くと思います。