アパレル販売員が異業種・異職種に転職する方法

アパレル業界は、今後衰退していくと考えられています。

以前は、ブランド品を多く所有することがステータスとなり、ファッションにお金をかけることが当たり前の時代でした。

しかし、昨今では「ミニマリスト」傾向が非常に強く、高級ブランドが売れにくいことや、ファストブランドを上手く活用する人が増えています。

また、ECサイトで買うことが当たり前となっている今、アパレル販売員の需要は今後も下がっていくと見込まれています。

将来に対して不安を抱えている人は、今のうちにアパレル販売員から転職することも検討してみてください。

今回は、アパレル販売員から転職を考えている方向けに以下のことを解説致します。

・アパレル販売員から異業種への転職におすすめの職種
・アパレル販売員から異業種に転職する方法
・アパレル販売員から異業種に転職する際の注意点

アパレル販売員から異業界への転職は難しい?

アパレル販売員しか経験が無い場合でも、他の業界に転職することは可能です。

しかし、誰でも転職できるわけではありません。

年齢が上がるにつれて、企業から求められるスキルも高くなるため採用のハードルは上がります。

企業は「社員を育成する」ことを前提として採用するため、前職の会社に染まり切っていなく、固定概念や無駄なプライドがついていない若手を採用したいと考えます。

30代だとしても、マネジメント経験がある場合は異業界でも転職しやすい傾向があります。

何を「マネジメント経験」とするかは、企業によって異なります。

・店舗の人数
・店舗実績
・他店舗と比較してどのくらい売れていたのか?

自己PRする際はどのような管理・指導を行ってきたか、この項目は最低限記載しておきましょう。

アパレル販売員から異業種への転職におすすめの職種

①営業

アパレル販売員としての経験・接客スキルを活かすことができるおすすめの職種は、営業職です。

・販売力
・コミュニケーション能力(共感力)
・お客様のあった立ち振る舞い

このような部分は、営業職に転職しても発揮することができる能力の一部です。

アパレル販売員は、常に接客しているため、自然と対人関係の築き方が上手になります。

相手が今何を求めているのか?

相手が不快感を覚えることは何か?

何をされたら嬉しいのか?

このようなことを、常に予測してコミュニケーションを取ることに長けています。

営業職の面接では、個人・店舗・ブランド売上目標を達成するために工夫してきた点を実績に基づいて説明することで「営業職として素質がある」と思ってもらいやすくなります。

また、営業職は「未経験歓迎」と記載されている求人が多くあります。

営業未経験者におすすめな業界は以下があります。

営業未経験者におすすめな業界

・人材業界
・不動産業界
・リフォーム業界
・通信業界
・保険業界
・広告業界

②事務

事務職

・残業が少ない会社が多い
・精神的なストレスが比較的に少ない
・プライベートの時間を確保しやすい

という理由により人気な職業です。

事務職には、一般事務と営業事務があります。

一般事務は、来客対応や書類作成など幅広い事務仕事に対して、営業事務は、営業のサポートとして指示された書類作成などが主な仕事です。

事務職は、社内の多くの人と関わりを持つ仕事のため、コミュニケーション能力や気配りといったアパレル販売員で培われてきたスキルが活かせます。

未経験者歓迎の求人もありますが、WordやExcel、PowerPointなどのスキルは必須とされるため、スキルを身に付けた上で応募しましょう。

事務職に転職する際の注意点としては、専門的な知識が必要とされない分将来的なキャリアアップは難しいです。

「アパレル販売員より負担が少なさそう」

という安易な理由で選択するのではなく、自分の人生設計を考えた上で転職について考えましょう。

③介護

高齢社会により、介護サービスへの需要は年々高まっています。

今後、ますます高齢化は加速するため介護職は将来性のある職種の一つです。

しかし、圧倒的な人材不足のため、常に中途採用を積極的に実施している介護施設が多いのが現状です。

介護職は無資格で働ける業務もあり、専門的な仕事を行う介護職のサポートをします。

「将来的には、資格を取得して介護職でキャリアアップしたい」

と考える方は、資格取得支援制度を導入している介護施設も多いため、働きながら経験を積み介護福祉士になることが可能です。

アパレル販売員で培ってきた、お客様に対する丁寧なアフターフォローや、コミュニケーション能力は介護職でも発揮できます。

アパレル販売員から異業種に転職する方法

①自分がやってきたことを整理する

アパレル販売員から異業種に転職する際には、企業の採用担当者に自分が今までやってきたことを明確に伝える必要があります。

自分が携わってきた業務、実績、マネジメント経験、受賞歴や強調材料なども謙遜せずに全て書き出してみましょう。

一つ一つを分解し、内容を深堀して、より具体的なエピソードを作ります。

採用担当者に自分のことを説明するためには、まずは自分自身のことをきちんと理解することが大切です。

「自分のことは自分が一番わかっている」

「整理しなくて大丈夫」

このように自己分析を安易に考えている人は、転職活動で遠回りしてしまいます。

まずは、基礎となる自己分析の土台作りをきちんと行うことが転職成功への近道となります。

②転職エージェントを活用する

アパレル販売員から異業種に転職する場合、転職エージェントを活用しましょう。

転職活動において、採用側の考えをイメージすることは大切です。

未経験者の場合は、求職者の経験・スキル・人柄などを総合的に見た上で

活躍できる人材なのか?を見極めています。

転職エージェントを活用するメリットとして、採用側の考えを理解した上で、適切なアドバイスを貰えるという点もあります。

志望動機の書き方やキャリアの棚卸についても、具体的なアドバイスを受けることができます。

特に面接対策では、企業ごとに採用の傾向や求める人物像を分析し、求職者の転職したい企業に絞ったアドバイスをしてくれます。

また、転職エージェントを活用することで、効率よく好条件の求人情報を教えて貰うことが可能です。

「非公開求人」「独占求人」など一般に公開されている求人よりも、好条件・好待遇なものが多く、応募できる企業の選択肢が広がり、転職成功にも繋がりやすくなります。

アパレル販売員から異業種に転職する際の2つの注意点

①自分一人で転職先を決めない

「アパレル販売員の経験しかない」

「特に秀でたスキルがあるわけでも無い」

このように自分を過小評価しすぎて、転職先の選択肢を狭めるのは危険です。

自分一人で安易に転職先を決めてしまうのは勿体ないため、まずは、自己分析をしっかり行った上で、転職エージェントに相談してみましょう。

②応募する企業は高望みしすぎない

先ほど、自分を過小評価しすぎることは勿体ないとお伝えしましたが、反対に高望みしすぎて転職活動が上手くいかない人もいます。

「挑戦する企業」

「自分のスキルに見合った企業」

「滑り止めランクの企業」

このように、3段階のレベルに分けて、応募する企業を選ぶことがおすすめです。

まとめ

アパレル販売員が、異業種・異職種に転職する方法について解説いたしました。

アパレル販売員から異業種・異職種に転職を検討している場合は、一度キャリア相談してみてはいかがでしょうか?

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